英検のデータ・学生別受験状況を見てください。
小学生で英検を受験する生徒は、どんどん増加しています。
5級合格はもちろんですが、4級合格者もかなりの数です。
3級合格となると、さすがに合格者数はガクンと減りますが。
それでも13年度・一万三千人います。
このデータから分かることは、確かに小学生の3級合格者は増えている。しかし、その後の成績はどうなっているかを調べると、高校生で2級合格で止まっていることです。
実は、この事が日本の学校英語教育の限界を表していると思います。
せっかく、小学生で英語教室に通いながら英検3級まで合格できたのに、その後のフォローが無い。
確かに高校生で準1級合格者はいますが、これは大半が英語圏からの帰国生徒です。日本の学校英語教育だけで準1級に合格できる生徒は、ほぼゼロに等しいです。
もちろん、大学進学で優秀な成績の生徒は、英検受験などしている時間はありませんから、受験者は限られます。
しかし、英語学科のように、それをメイン科目に編成されたカリキュラムで学習しながら、2級合格後は何回受験しても不合格の繰り返しが実態です。
現在の高校英語に、2級以後のカリキュラムが無いからでしょう。
私が聞くところでは、1年生の6月に2級に合格して、それ以後3年生の現在まで連続7回、準1級一次で不合格のケースもあります。
受験させる側にも責任の一半はあります。また、先生がサポートができないのも悲しいです。
英語が好きだから準1級に挑戦しているのでしょう。7回も受験するのでしょう。
そんな真面目な生徒さんを不合格のまま卒業させるのは辛いですね。大学で何とか1級合格して欲しいと願います。
小学生で3級に合格し、中学で準2級に合格できても、現状の日本の英語教育では、高校で2級合格がゴールです。それ以上は進めません。
この現実を、保護者の方は知ってください。
いくら小学生で英語学習に頑張っても、高校で英語成績優秀な生徒に追いつかれ、2級レベルの実力で止まってしまう。
これでは、生徒が可哀想です。
だから、何とかしてこの準1級の壁を高校生で乗り越える方法を見つけなければなりません。
一つの実例を紹介します。
来る14年度第3回・1月25日の英検で、一人の小学5年生が2級を受験します。
間違いなく合格できます。(合格したら、その詳細をここで報告しましょう)
特別な英語学習環境で勉強してきたわけではありません。
もちろん、真面目な努力家で、他の教科の成績も大変な優秀生徒ですが、英語の学習環境は普通です。
週1回のサポートで約5年間勉強してきました。
ここまで英語力が蓄積できたのは、たぶん、使っている教材の効果でしょう。
小学生だから、学校での英語授業はありません。
英語に特別力を入れている学校ではないからです。
しかし、真面目に教材に取り組み、それをきっちり消化してきました。
今回2級に合格したら、その次は中学で準1級合格を目指すことになります。もし実現すれば、使用する教材さえ適切なら、中学は特別としても、高校での準1級合格は必ず達成できます。
小学生で3級合格できている生徒さんなら、中学で2級合格、高校で準1級合格は極めて自然な目標であり、確実に実現できなければいけないと思います。
この投稿を御読み頂いている保護者の方には、1月の結果を注目してください。
そして、予定通りの結果なら、私のお薦めする英語教材を真剣に考えて頂きたいと思います。
教材が適切であれば、その使用方法のポイントさえ押さえていけば、誰が教えても同様の結果になると考えます。
御意見、御感想などお聞かせください。